言語聴覚学科

言語聴覚学科

3年制 / 定員40名 / 男・女

中央キャンパス

SEIYO TOPICS

学科紹介

一人ひとりの人生に向き合い、「話す・聞く・食べる」を支援する。

好きなご飯を食べることや周囲の人たちと話をすることは、世代問わず誰にとっても喜ばしい、かけがえのない時間です。「話す・聞く・食べる」といった、その人がその人らしい毎日を送るために大切にしていたい、「かけがえのない時間」を支える専門職があります。

教育目標

  1. 人間愛の精神に基づき、人間の尊厳についての理解を深め、職業人としての倫理観を養い、豊かな人間性を育成する。
  2. リハビリテーション専門職者として、時代や地域社会の要請に応え得る幅広い知識と高度な技術を養成し、チーム医療の一員として自身の役割と責任を果たすことのできる能力を養う。
  3. 様々な価値観や背景を持つ他者を理解・尊重し、信頼と共生の基盤となる良好な人間関係を構築することのできるコミュニケーション能力を養う。
  4. 自ら目標や課題を設定し、自主的・自立的にその達成や解決に努めることができ、生涯にわたり成長し続けるための能力を養う。

取得できる学位

短期大学士 (言語聴覚学)

活躍が期待できる場

病院、診療所、通所リハビリテーション、訪問看護ステーション、訪問リハビリテーション、保健所、保健センター、介護老人保健施設、リハビリテーション支援センター、教育施設、研究施設

取得できる資格

言語聴覚士国家試験受験資格

言語聴覚士とは?

「話す・聞く・食べる」のリハビリテーション国家資格

医療・福祉・教育機関などで、小児から高齢者まで幅広い年齢層のコミュニケーション障害や摂食嚥下障害の評価・訓練を行っています。

ことばの障害、聞こえの障害、声や発音の障害、食べる機能(摂食嚥下※)の障害は、先天性のものと、病気や外傷による後天性のものがあります。ことばによるコミュニケーションや摂食嚥下に問題を抱える方々の社会復帰をサポートし、その人らしい毎日を送ることができるよう支援する専門職が言語聴覚士です。言語聴覚士は、医療機関や福祉施設、教育機関などでさまざまな専門職と連携してチームでサービスを提供します。

  • 摂食嚥下=食物を認識して取り込むことに始まり、胃に至るまでの一連の過程のこと

言語聴覚士が対象とする主な障害

言語聴覚士の魅力

カリキュラム・科目紹介

カリキュラム

科目紹介

言語聴覚障害学の基礎

言語聴覚士の歴史と現状、業務と職業倫理及び言語聴覚療法の実際を学修します。この講義を通して言語聴覚士の全体像を俯瞰し2年後に受験する国家試験の内容・難易度を把握することを目的とします。

失語症・高次脳機能障害I

高い人間性を備えた言語聴覚士像を目指し、グループ発表、講義・演習を通して失語症のメカニズムについて学びます。また、検査方法を身につけ言語症状を記録し、そのデータを評価・分析のうえ、結果をまとめる演習を行います。

言語発達障害Ⅰ

言語発達障害児に言語療法を行う際に必要な基礎知識を、講義を通して学びます。また、言語発達障害・正常発達を学ぶために、小児に関する施設を見学し、保育・療育の実際を知り、演習を行い、知識・技術の修得を目指します。

聴力検査

言語聴覚士は幅広い分野の評価、訓練を担当しますが、聴力検査も専門のひとつです。この授業では機器を実際に使用し、言語聴覚士が行う補聴器や人工内耳の調整などに必要な高度な聴力検査について学びます。

摂食嚥下障害Ⅰ

摂食嚥下障害の理解を深めるため、健常者と嚥下障害患者を比較して考察していきます。嚥下障害が引き起こす病態について理解するとともに、言語聴覚士が行える検査などの演習を通じて評価の目的と概要について学んでいきます。

学習障害・発達障害

学習障害・発達障害の歴史的背景、診断基準、支援の基本的な考え方を学修します。講義を通してさまざまな種類の障害についての理解を深め、臨床に必要な幼児発達の基礎等を学び、支援方法を身につけます。

音声表記・分析学

国際音声記号を用いてさまざまな日本語の発音を記述するトレーニングを通し、臨床現場で活用できる技術を身につけます。また音声を視覚的にとらえ分析する手段の一つであるスペクトグラムを作成し、自身の音声の特徴を分析します。

臨床心理学

臨床心理学の概略、心理的問題の分類、心理療法、カウンセリング、心理検査などについて学び、理解を深めます。言語聴覚士として対象者と関わる中で相手の心理を理解し、リハビリテーションの一環として心理的適応援助につながる知識を身につけます。

学生サポート

国家試験合格支援プログラム

本学科では国家試験対策授業やオリジナル模擬試験の実施に加え、オンラインを活用した独自の国家試験支援プログラムを組み合わせ、対面×オンラインのハイブリッドな学修を提供し、合格に向けて学生一人ひとりを全力でサポートしていきます。

本学オリジナルの模擬試験

過去の国家試験の出題データをもとに本学オリジナルの模擬試験を実施します。本番さながらの模擬試験を通して、各学生の試験結果から実力を把握し、苦手科目の克服方法や今後の学修の仕方などを個別にアドバイスします。

オンライン学修システム(LMS)を用いた国家試験対策

スマートフォン・タブレット・パソコンを用いたLMS「学修管理システム」を利用することで、授業やテストはもちろん、小テストの問題・解答の配信、過去に出題された国家試験問題の反復学修等を行い、合格に向けてより効率的に学修を進めることができます。

実習について

臨床実習

言語聴覚士に求められる実践的な能力を養成するため、臨床実習を実施します。実際の医療や福祉の現場で経験豊かな指導者の方々から指導を受け、専門家として必要な知識や技術、コミュニケーション力を修得します。

臨床実習のスケジュール

これまでの主な実習施設

宮城県

  • 仙台オープン病院
  • 東北労災病院
  • 仙台リハビリテーション病院
  • 石巻ロイヤル病院

福島県

  • 竹田綜合病院
  • あづま脳神経外科病院
  • わたり病院

山形県

  • 山形市立病院済生館
  • 北村山公立病院
  • 庄内余目病院
  • 鶴岡協立リハビリテーション病院

岩手県

  • 岩手県立中央病院
  • 岩手県立療育センター
  • 盛岡市立病院
  • 総合花巻病院

青森県

  • ときわ会病院
  • メディカルコート八戸西病院

東北6県以外の病院

  • 北海道大野記念病院
  • 水戸済生会総合病院
  • 富家千葉病院
  • 蒲田リハビリテーション病院 etc.

実習サポート体制

就職サポート

言語聴覚士の就職先は、病院や地域リハビリテーションセンターなどの医療機関だけにとどまりません。
老人保健施設や聴覚障害者(児)施設といった福祉・教育分野まで及んでおり、活躍の場が広がっています。

教職員との面談

専任教員や学生総合支援センターのスタッフと定期的に面談を行い、情報を共有していきます。医療機関や施設といった勤務先のほか、希望の勤務地域などについて面談を通して明確にしていきます。

SEIYO Career Navi

求人検索や過去の採用試験の情報検索、個別相談の予約など、いつでもオンライン上でできるよう就職支援システムを導入しています。実習中や就職活動中など学内外でサポートする環境が整っています。

就職ガイダンス

学生総合支援センターでは就職活動のためのさまざまなガイダンスを開催しています。就職活動の進め方や採用試験のための準備など、希望する就職先への就職活動に役立てます。

就職試験の対策

履歴書の書き方や筆記試験対策、面接練習など、学生総合支援センターのスタッフが学生一人ひとりにあわせたきめ細かな指導を行います。

主な就職先

宮城県

  • 西仙台病院
  • 宮城病院
  • 仙台リハビリテーション病院
  • 宮城県立こども病院

福島県

  • 竹田綜合病院
  • 大原綜合病院
  • 北福島医療センター
  • 福島県職員(福島県総合療育センター)

山形県

  • 篠田総合病院
  • 山形徳洲会病院
  • 山形市立病院済生館
  • 山形済生病院

岩手県

  • 岩手県職員
  • 奥州病院
  • 児童発達支援・放課後等デイサービス こぱんはうす さくら

秋田県・青森県

  • 横手市教育委員会
  • 十和田第一病院

東北6県以外の病院

  • 宇都宮記念病院
  • 新横浜リハビリテーション病院
  • 東埼玉総合病院
  • 筑波記念病院  etc.

※2019~2021年仙台医療福祉専門学校実績

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