好きなご飯を食べることや周囲の人たちと話をすることは、世代問わず誰にとっても喜ばしい、かけがえのない時間です。「話す・聞く・食べる」といった、その人がその人らしい毎日を送るために大切にしていたい、「かけがえのない時間」を支える専門職があります。
短期大学士 (言語聴覚学)
病院、診療所、通所リハビリテーション、訪問看護ステーション、
訪問リハビリテーション、保健所、保健センター、
介護老人保健施設、リハビリテーション支援センター、教育施設、
研究施設
言語聴覚士国家試験受験資格
言語聴覚士は、医療・福祉・教育機関などで、小児から高齢者まで幅広い年齢層のコミュニケーション障害や摂食嚥下障害の評価・訓練を行っています。
ことばの障害、聞こえの障害、声や発音の障害、食べる機能(摂食嚥下※)の障害は、先天性のものと、病気や外傷による後天性のものがあります。ことばによるコミュニケーションや摂食嚥下に問題を抱える方々の社会復帰をサポートし、その人らしい毎日を送ることができるよう支援する専門職が言語聴覚士です。言語聴覚士は、医療機関や福祉施設、教育機関などでさまざまな専門職と連携してチームでサービスを提供します。
※摂食嚥下=食物を認識して取り込むことに始まり、胃に至るまでの一連の過程のこと
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コロナ禍でも感染対策を徹底したうえで対面授業を中心に行いました。一方で、どんな状況になっても授業を継続するために、週1回を在宅授業日として定期的に遠隔授業を行いました。遠隔授業は、双方向型授業のため気軽に質問ができ、対面と変わらない環境で授業を受けることができます。また、1年次の見学実習はオンライン環境を利用して学内での実施となりました。「オンラインで病院施設や検査・治療場面、カンファレンスを見学」、「動画を用いた患者様の全体像を把握するトレーニング」、「指導者とオンライン面談」、「現場で使用する機材を実際に手にしてメーカーから使用法のレクチャーを受ける」など、学内でも対面とオンラインの双方の利点を活かして幅広い経験ができる内容となっています。
言語聴覚士の歴史と現状、業務と職業倫理及び言語聴覚療法の実際を学修します。この講義を通して言語聴覚士の全体像を俯瞰し2年後に受験する国家試験の内容・難易度を把握することを目的とします。
高い人間性を備えた言語聴覚士像を目指し、グループ発表、講義・演習を通して失語症のメカニズムについて学びます。また、検査方法を身につけ言語症状を記録し、そのデータを評価・分析のうえ、結果をまとめる演習を行います。
言語発達障害児に言語療法を行う際に必要な基礎知識を、講義を通して学びます。また、言語発達障害・正常発達を学ぶために、小児に関する施設を見学し、保育・療育の実際を知り、演習を行い、知識・技術の修得を目指します。
言語聴覚士は幅広い分野の評価、訓練を担当しますが、聴力検査も専門のひとつです。この授業では機器を実際に使用し、言語聴覚士が行う補聴器や人工内耳の調整などに必要な高度な聴力検査について学びます。
摂食嚥下障害の理解を深めるため、健常者と嚥下障害患者を比較して考察していきます。嚥下障害が引き起こす病態について理解するとともに、言語聴覚士が行える検査などの演習を通じて評価の目的と概要について学んでいきます。
学習障害・発達障害の歴史的背景、診断基準、支援の基本的な考え方を学修します。講義を通してさまざまな種類の障害についての理解を深め、臨床に必要な幼児発達の基礎等を学び、支援方法を身につけます。
国際音声記号を用いてさまざまな日本語の発音を記述するトレーニングを通し、臨床現場で活用できる技術を身につけます。また音声を視覚的にとらえ分析する手段の一つであるスペクトグラムを作成し、自身の音声の特徴を分析します。
臨床心理学の概略、心理的問題の分類、心理療法、カウンセリング、心理検査などについて学び、理解を深めます。言語聴覚士として対象者と関わる中で相手の心理を理解し、リハビリテーションの一環として心理的適応援助につながる知識を身につけます。
本学科では国家試験対策授業やオリジナル模擬試験の実施に加え、オンラインを活用した独自の国家試験支援プログラムを組み合わせ、対面×オンラインのハイブリッドな学修を提供し、合格に向けて学生一人ひとりを全力でサポートしていきます。
過去の国家試験の出題データをもとに本学オリジナルの模擬試験を実施します。本番さながらの模擬試験を通して、各学生の試験結果から実力を把握し、苦手な科目の克服や今後の学修の仕方などを個別にアドバイスします。
スマートフォン・タブレット・パソコンを用いたLMS「学修管理システム」を利用することで、授業やテストはもちろん、小テストの問題・解答の配信、過去に出題された国家試験問題の反復学修等を行い、合格に向けてより効率的に学修を進めることができます。
言語聴覚士に求められる実践的な能力を養成するため、臨床実習を実施します。実際の医療や福祉の現場で経験豊かたな指導者の方々から指導を受け、専門家として必要な知識や技術、コミュニケーション力を修得します。
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言語聴覚士の就職先は、病院や地域リハビリテーションセンターなどの医療機関だけにとどまりません。
老人保健施設や聴覚障害者(児)施設、特別支援学校といった福祉・教育分野まで及んでおり、活躍の場が広がっています
専任教員や学生総合支援センターのスタッフと定期的に面談を行い、情報を共有していきます。医療機関や施設といった勤務先のほか、希望の勤務地域などについて面談を通して明確にしていきます。
求人検索や過去の採用試験の情報検索、個別相談の予約など、いつでもオンライン上でできるよう就職支援システムを導入しています。実習中や就職活動中など学内外でサポートする環境が整っています。
学内及び学外の就職ガイダンスに参加し、多数の病院・施設の採用担当者から各病院・施設の採用条件や、特色について直接話を聴き、就職活動に役立てます。
履歴書の書き方や筆記試験対策、面接練習など、学生総合支援センターのスタッフが学生に一人ひとりにあわせたきめ細かい指導を行います。
※2019年~2021年仙台医療福祉専門学校実績
※2019年~2021年仙台医療福祉専門学校実績