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令和4年度入学生の皆様へ - 学ぶヒント -

今年度入学された674名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
教職員、そして在学生一同心から歓迎いたします。

皆さんは2020年の1~2月ころより猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症の影響により、受験対策等で種々の苦労があったのではないかと推察いたします。
本学におきましても、新型コロナウィルス感染症対策として、種々対応を行ってきました。
皆さんにとって最大の関心事である講義体制は、対面講義と遠隔講義の併用で行っています。
これまで、両者の割合がどの程度が良いのか検討してきましたが、対面講義は少なくとも7割とし、残りは遠隔講義とするという、対面講義を主とした体制が良いと考えています。

皆さんはそれぞれ、希望する学科に入学されたわけですが、今後は講義や実習等の勉強が待っています。勉強を行っていく上での参考となるようなヒント、またアドバイスについて3つ話しをさせていただきます。

第一は勉強の継続についてです。
勉強が好きだと思う人は多くないと思いますが、続ける必要はあります。
それほど好きでないことを続ける必要がある場合は「腹に落ちる感、つまり本当に納得する、また心の底から合点がいくこと」が原動力となると言われています。
例えば看護学科に入学された方が将来「看護師になりたい」という腹落ち感を持っていれば勉強するという大きな行動力の源になると思います。
入学された全ての新入生の皆さんにお願いがあります。
入学された自分の目標を自分自身にもう一度、本当に納得させる、また心の底から合点をいかせてください。
この事を腹落ち、腹の中にしっかりおさまり違和感なく落ち着く状態と言いますが、今後の学生生活を送っていく上で最も大切だと思っています。
なぜなら、腹落ちしていますとそれほど好きでない事でも乗り越えることができる大きな力となります。
そして、いったん腹落ちした以上は全力投球をしてください。

第二は計画を破る理由を探していけないという事です。
世の中にはしないための理由はいくらでもあります。
例えば、「今日はおもしろいテレビがある」、「今日は週末だ」、「今日は天気が良いから遊ばなきゃ」等です。計画を実行しないための理由を積極的に探さないようにしてください。
計画を実行しないための理由を自分は探しているなという反省心を忘れないようにしてください。

第三は良い習慣をつけないと悪い習慣がつくということです。
習慣というのは一度何かをやると、二度目にはそれが少しやりやすくなる、三度目にはもっとやりやすくなる、そして、いつの間に苦も無くやれるようになる。
さらに進むとそうやらずにはおられなくなるというのが習慣の本質で、この事は医学的にも証明されています。
例えば学校から帰って来たら、まず机に向かって復習をしてしまうという習慣がついた方は、学校から帰ってきておやつを食べるのと同じたやすさで、座って復習をやってしまうことができるようになります。
習慣の偉大な点は初め苦しいけれども、どんどん楽になっていくということです。

「始めがうまく行けば半分できたも同然」ということわざがあります。
この意味するところは始めがいいと、半分やったようなものだということですが、この事は私達も経験することで、学問についても同じことが言えるように思います。
始めから目的を立てて、しっかりとした足取りで行けば、その一日一日は他の人とあまり変わりないものですが、それが一カ月、二カ月、三カ月、あるいは一年、二年立つと、ぶらぶらぼんやりしていた人と大きな差になるということであります。

皆さん方は独り立ちする人生の始めにいるわけですから、はっきりとした目標を置いて、しっかりとした足取りで、歩き始めてほしいと思います。
無限の可能性を秘めた新入生の皆さんが希望あふれる学校生活の中で「目標」を育み、すこやかに成長することを心から祈念しています。

仙台青葉学院短期大学
学長  田林 晄一