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社会人資格

社会人の転職におすすめの資格を一挙紹介!

社会人が今後のキャリアを考える上では、資格の取得が役に立つ場面があります。特に転職やキャリアアップを検討する方には、資格の取得がおすすめです。

資格があればキャリアの選択肢が広がり、知識やスキルの証明にもなります。しかし資格には膨大な種類があるため、取得するべき資格に悩む方もいるでしょう。

本記事では、社会人の転職におすすめの資格や取得するメリットを解説します。

社会人におすすめの資格とは 資格の種類 転職前に資格取得するメリット 取得する資格の選び方 資格を取得するための勉強法 社会人は資格を取得して転職を有利に進めよう

社会人におすすめの資格とは

社会人は資格を取得することで、転職を有利に進められる可能性があります。社会人におすすめの資格を4つのジャンルに分けて紹介します。

どの業界でも生かせる資格

下記のような、どの業界でも生かせるような汎用性の高い資格を取得していれば、社会人のビジネススキルとしてアピール材料の一つになります。


TOEIC(L&R Test)

TOEIC(L&R Test)は、リスニングとリーディングに関する英語力を測定する試験です。合格・不合格ではなく、10~990点のトータルスコアで英語力を評価します。
昇進や海外赴任にTOEICの取得を条件とする企業は多く、外資系企業などへの転職を目指す方におすすめです。

  • 参考:【公式】TOEIC Program.「TOEIC® Listening & Reading Testとは」.https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about.html ,(参照 2024-07-23).

日商簿記検定

日商簿記検定は、企業の経営活動を記録・計算・整理する技能の習得度を測る検定試験です。試験は5つの級に分かれており、1級の取得は税理士や公認会計士を目指す方の登竜門となっています。
日商簿記検定は経理や労務など、企業活動を支える部署で重宝される資格です。

  • 参考:商工会議所の検定試験.「簿記」.https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping ,(参照 2024-07-23).

ファイナンシャル・プランニング技能検定

ファイナンシャル・プランニング技能検定は、顧客の貯蓄・投資などのプラン立案や相談に必要な技能を測る検定試験です。1級、2級、3級の等級があり、取得すれば金融や保険などの分野で役立ちます。
また将来的な独立を視野に入れられるのも魅力のある資格です。

  • 参考:一般社団法人 金融財政事情研究会.「FP技能検定」.https://www.kinzai.or.jp/fp ,(参照 2024-07-23).

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、Excel・Word・PowerPointなどの知識・操作スキルを評価・証明する試験です。
多数の企業が社員教育に活用する資格であり、取得すればパソコンスキルを証明できます。そのため事務職への転職を目指す方におすすめです。

  • 参考:MOS公式サイト.「MOSとは/MOS取得のメリット」.https://mos.odyssey-com.co.jp/about/ ,(参照 2024-07-23).

取得難易度の低い資格

次に取得難易度が低く、実用性の高い資格を紹介します。


医療事務技能審査試験

医療事務技能審査試験は、診療報酬請求事務技能や患者接遇技能を測るための試験です。試験の合格者にはメディカル クラーク®の称号が与えられます。
医療事務系の資格は受験資格が不問のため、未経験から転職を目指す方にもおすすめです。

  • 参考:日本医療教育財団.「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)」.https://www.jme.or.jp/exam/mc/index.html ,(参照 2024-07-23).

介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定試験は、介護事業所での請求事務業務に必要な知識・技能レベルを審査する試験です。資格取得者は福祉施設だけでなく、医療機関への転職も選択肢に入れられます。
合格率は約70~80%と比較的高いため、社会人として働きながら資格取得を目指しやすいのが特徴です(※)。

  • 参考:日本医療事務協会医療事務検定情報サイト「検定試験合格率 介護報酬請求事務技能検定試験合格率」http://www.japanmc.jp/pass_rate.html ,(参照2024-07-12).

登録販売者

登録販売者とは、一般用医薬品を販売するための専門資格です。薬剤師が不在でも登録販売者がいれば、一般用医薬品を販売できるため、薬局やドラッグストアでニーズがあります。
実務経験や年齢などが不問で、誰もが取得を目指しやすい資格の一つです。

  • 参考:東京都保健医療局.「登録販売者試験について」.https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/iyaku/tourokushiken/index.html ,(参照 2024-07-23).

人気の高い資格

取得の難易度は高めですが、将来性や人気が高い資格を紹介します。


行政書士

行政書士は官公署に提出する書類や、権利義務・事実証明に関する書類の作成に必要な資格です。士業の一つですが、年齢や学歴が不問のため誰でも目指しやすいでしょう。
また、行政書士として企業で経験を積めば、将来的な独立・開業も視野に入れられます。

  • 参考:行政書士試験研究センター.「試験の概要」.https://gyosei-shiken.or.jp/doc/abstract/abstract.html ,(参照 2024-07-23).

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、宅地または建物の売買などに必要な資格です。例えば不動産業を営む場合、店舗に宅地建物取引士を在籍させなければなりません。
国家資格であり取得難易度は高めですが、不動産業界だけでなく金融業界などでも重宝される資格です。

  • 参考:一般社団法人 不動産適正取引推進機構.「宅建試験の概要」.https://www.retio.or.jp/exam/exam_detail.html ,(参照 2024-07-23).

介護福祉士

介護福祉士は、介護を受ける方や介護者に対して介護に関する指導を行える資格です。高齢化によって介護に携わる人材が求められているため、需要の高い資格といえます。
資格を取得していれば重要なポジションを任せてもらえるので、介護業界での転職やキャリアアップを目指す方におすすめです。

  • 参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター.「介護福祉士国家試験」.https://www.sssc.or.jp/kaigo/ ,(参照 2024-07-23).

専門性の高い資格

続いては、専門性の高い資格を紹介します。専門性の高い資格は転職で有利になりますが、難易度も高いため社会人が取得するなら相応の覚悟が必要です。


司法書士

司法書士は、不動産登記や供託手続きなど司法や法律に関する手続きを専門的に行う資格です。法律に関する全ての業務に携われる弁護士とは異なり、司法書士の業務は書類作成や登記などの一部に限られています。
また、企業や司法書士法人で経験を積むことで、司法書士として独立・開業を目指せるのも魅力の資格です。

  • 参考:日本司法書士会連合会.「司法書士の業務」.https://www.shiho-shoshi.or.jp/about/business.html ,(参照 2024-07-23).

公認会計士

公認会計士は、企業の監査業務やコンサルティングなどを専門的に行う資格です。試験の難易度は高く、少なくとも3,000時間以上の勉強が必要といわれています。
数年単位で計画を立てる必要はありますが、公認会計士は年収アップを目指せる資格です。

  • 参考:日本公認会計士協会.「公認会計士とは」.https://jicpa.or.jp/cpainfo/ ,(参照 2024-07-23).

弁護士

弁護士は、法律に関する全ての業務に携われる難関資格です。資格を取得するには法科大学院で2~3年学んだ後に司法試験に合格し、1年間の研修を受ける必要があります。
弁護士になるための司法試験の出題範囲は幅広く、社会人が仕事と勉強を両立して取得するには難易度の高い挑戦となるでしょう。

  • 参考:日本弁護士連合会.「弁護士になるには」.https://www.nichibenren.or.jp/legal_info/top/howto.html ,(参照 2024-07-23).

資格の種類

ここまでは社会人におすすめの資格をジャンル別に紹介してきましたが、そもそも資格には、以下に挙げる3つの種類があることを知っておきましょう。それぞれの特徴を解説します。

国家資格

国家資格とは、国が定めた基準に基づいて認定される資格です。難易度の高い資格が多いですが、取得すれば信頼度も高くなります。
弁護士や公認会計士などの業務独占資格は、全て国家資格です。その他管理栄養士や技術士などの名称独占資格、学芸員や衛生管理者などの設置義務資格なども国家資格に当たります。
また国家資格には独立・開業を目指せる職業が多いのも特徴です。

  • 参考:文部科学省.「国家資格の概要について」.https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/014/shiryo/07012608/003.htm ,(参照 2024-07-23).

民間資格

民間資格とは、民間企業や団体などが独自の審査基準で認定する資格です。他の資格と比べて種類が多く、仕事に生かせるものから趣味に関連するものまでさまざまな資格があります。
民間資格だからといって簡単なわけではなく、難易度の高い資格を受験する場合は相応の準備が必要です。社会的に信頼度の高い民間資格を取得すれば、転職を有利に進められるでしょう。

国際資格

国際資格は、海外の規程や業務に合わせた基準を設けた資格です。
日本国内で国際資格を取得していれば、海外でも通用するスキルを持っていると認められます。MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は国際資格に当たり、取得していれば海外でも認められやすい資格でしょう。
ただし国際資格といっても全世界で通用する資格ではないため、国や地域によってはスキルを認めてもらえない資格もあるので注意してください。

転職前に資格取得するメリット

次に、転職する前に資格取得をするメリットを紹介します。社会人が転職前に資格取得することには、次のような4つのメリットがあります。

転職の際に資格取得をアピールできる

社会人が転職前に資格を取得すれば、選考の際にスキルをアピールできます。
転職では即戦力の人材を求める傾向があるため、経験やスキルのアピールが必須です。そのため志望企業が求める資格を取得していれば、高く評価してもらえる可能性があります。
また働きながら難易度の高い資格を取得するには、緻密な勉強計画と相応の努力が必要です。それゆえ、計画を立てて努力ができる人材だと判断してもらえるかもしれません。資格を取得することで、知識だけでなく、意欲面もアピールできるでしょう。

キャリアアップ・年収アップにつながる

社会人が転職でキャリアアップを目指すなら、資格の取得がおすすめです。なぜなら、資格は個人の能力を測る際に役立つからです。
業務に直結する資格を取得していれば、業務に必要な一定の基準を満たしていると判断してもらえるでしょう。例えば同じレベルの人材が2人いる場合に、企業に必要な資格を取得している方がより重要なポジションを任せてもらいやすくなるかもしれません。
さらに資格手当を出している企業もあり、転職前に取得するだけで年収アップを実現できる可能性があるのも大きなメリットです。

資格必須の求人に応募できる

社会人が転職前に資格を取得していれば、資格必須の求人にも応募できます。
例えば公認会計士や弁護士などは業務独占資格であり、資格がなければ働けません。つまり専門性の高い職業を目指すなら、資格取得は必須といえます。
また国家資格でなくても、資格取得者のみを募集する求人もあります。専門性の高い資格にはニーズがあるので、応募求人の幅を広げるためにも、取得しておいて損はないでしょう。

将来的な独立・開業も選択肢にできる

将来的な独立・開業を視野に入れている方は、転職前に資格取得を目指すのがおすすめです。
一般的にどの資格もいきなり独立・開業は難しいですが、企業で経験を積めば将来的に実現できる可能性があります。
また資格の取得はスキルを証明する上で必要不可欠です。取得が必須ではない職業でも、資格の有無が顧客獲得に影響する場合があります。
独立・開業を視野に入れて転職するなら、専門性の高い資格の取得を目指してみることをおすすめします。

取得する資格の選び方

社会人が転職前に資格を取得する際は、自分の状況や目指すキャリアに合わせて選択することが大切です。ここでは、資格選びで押さえたいポイントを紹介します。

資格の難易度を確認する

社会人が資格を取得する際は、まず資格の難易度を確認しましょう。
資格の種類によって、取得難易度はさまざまです。難易度が高過ぎる資格を選択すると、途中で挫折してしまう可能性があります。
また試験の合格だけでなく、実務経験も必要な資格は少なくありません。実務経験が必要な資格は、取得までの難易度が高いといえます。
そのためあらかじめ資格の難易度を確認し、現在確保できる勉強時間で資格を取得できそうかどうか見極めておくと良いでしょう。

自分が興味を持てる資格を選ぶ

社会人が転職前に資格取得を目指す際は、自分が興味を持てる資格を選ぶことが大切です。
キャリアアップを目指す場合、需要や収入の高さを理由に資格を選びがちです。しかし興味のない分野を選んでしまうと、勉強自体が苦痛になる可能性があります。
また無事に資格を取得できても、その分野で働くには今後も学習を続けなければなりません。興味のない分野での仕事は長続きしないため、モチベーションを維持して働けそうな資格を選ぶことが重要です。

志望するキャリアに合った資格を選ぶ

社会人が資格を転職のアピール材料にするなら、志望するキャリアに合った資格を選びましょう。
例えば、金融業界への転職を目指すなら、ファイナンシャル・プランニング技能検定の取得がおすすめです。この資格を取得していれば、金融に関する知識があるとアピールできます。
また不動産業界なら、宅地建物取引士の取得を評価してもらえるでしょう。
転職する業界と関係のない内容の資格を取得しても、転職のアピール材料にはなり得ないため、キャリアを考慮して資格を選ぶことが肝心です。

資格を取得するための勉強法

ここからは社会人が資格を取得するための勉強方法を3つ紹介します。

独学で勉強する

独学で資格の勉強をする場合は、自己管理を徹底して学習を進める必要があります。この方法は、必要な参考書や問題集を購入するだけなので、あまり費用がかからないというメリットがあります。
しかし学習ペースを維持できなければ、本番に間に合わない可能性があるという点に注意が必要です。
また独学で勉強する場合は、早い段階で過去問に取り組み、試験の傾向を把握することが大切です。

通信講座で勉強する

次に学習ペースを自分で管理する自信がない方には、通信講座の受講がおすすめです。通信講座の受講には費用がかかるため、お金を無駄にしないようモチベーションを維持できるというメリットがあります。
また通信講座では添削指導や質問により、疑問を解決できる点もメリットの一つです。
基本的にカリキュラム通りに進めますが、学習ペースを調整できるので忙しい社会人でも取り組みやすいでしょう。

学校に通って勉強する

専門性の高い資格の取得を目指す方は、学校に通って勉強することも考えてみましょう。
資格が取得できる大学や専門学校は多く、在学中に必要な知識の習得が可能です。近年はリカレント教育が注目されており、学び直しを行う社会人が増えています(※)。
学校に通うことで、分からない部分はすぐに教授に聞くことができたり、資格取得や就職のサポートを受けられたりします。
仙台青葉学院大学・仙台青葉学院短期大学には、資格取得を目指せる学部・学科がそろっています。転職前に資格を取得したい社会人の方は、ぜひご検討ください。

仙台青葉学院大学・仙台青葉学院短期大学

  • 参考:政府広報オンライン「『学び』に遅すぎはない!社会人の学び直し『リカレント教育』」https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202108/1.html ,(参照2024-07-23).

社会人は資格を取得して転職を有利に進めよう

社会人が資格を取得すれば、転職を有利に進められる可能性があります。もちろん今の会社でキャリアアップを目指す方にも、資格取得がおすすめです。

ただし転職やキャリアアップに資格を役立てるなら、志望キャリアに合った資格を選ばなければなりません。さらに、モチベーションを維持して学習をやり遂げられるかも重要です。

資格を取得するには独学や通信講座、学校への通学などの方法があります。自分に合った方法で資格取得を目指し、転職を有利に進めましょう。