英語を使う仕事18選!TOEICスコア別にまとめて紹介!
英語が好きな方なら、将来は英語を使った仕事に就いてみたい、と考えたことがあるでしょう。英語を使う仕事は数多く、職種や業種によって必要なスキルが異なります。そこで本記事では、英語を使って働くために必要な英語力や、TOEICスコア別の英語を使う仕事について解説します。
英語を使う仕事に就くために必要な英語力は?
英語を使う仕事は多岐にわたりますが、職種や業務内容によって英語を使う頻度や必要なレベルが異なるため、求められる英語力も変わります。
仕事で求められる英語力は、日常会話レベル、ビジネスレベル、ネイティブレベルの3段階に分けられます。それぞれ基準とされているTOEICのスコアは以下です。
- 日常会話レベル:470点
- ビジネスレベル:730点
- ネイティブレベル:860点
日常会話レベルでも就業できる仕事はありますが、海外営業や貿易事務などの日常的に英語を使う仕事では、ビジネスレベル基準スコア以上が必要です。より専門的に英語を使う通訳や翻訳者、英語教員などは、ネイティブレベルの英語力が求められます。
英語を使う仕事18選
英語を使う仕事には、多種多様なものがあります。その中から、18種類の仕事を4段階のTOEICスコア別でご紹介します。
TOEIC600点以上の英語力が必要な仕事
TOEIC600点は、前述した日常会話レベルをやや超えるレベルの英語力です。日常生活で必要な英会話は問題なくでき、業務においても限定的ながらコミュニケーションができます。
1.キャビンアテンダント(客室乗務員)
キャビンアテンダントは、航空業界の花形といえる仕事で、旅客機内で機内サービスや保安業務を担当します。外国人クルーや乗客とのやり取りが業務に含まれていることから、英語での日常会話能力は必須で、TOEIC600点程度以上が条件に含まれることが一般的です。
平均年収は300~600万円程度です。
2.ホテルスタッフ
ホテルで働くスタッフの仕事は、宿泊客への対応や食事・宴会場の準備、各種情報の管理など多岐にわたります。特に都心部や空港付近、観光地付近にある、外国人の方が多く宿泊するホテルの場合は、英語力が求められる傾向です。また宿泊部門で働きたい場合は、英語力が必須といえます。
平均年収は雇用形態や業務内容によって異なりますが、およそ350万~450万円といわれています。
3.航空管制官
航空管制官は、レーダーなどを使用して航空機のパイロットに離着陸時の滑走路への誘導や指示などを行う国家公務員です。航空機が安全に運航するための重要な役割を持っており、日本人のパイロットとも基本的に英語で交信を行うので英語力が求められます。またトラブル発生時などの緊急時でも、英語で対応できる能力も必要です。
航空管制官の平均年収は、約500~600万円です。
4.英文事務
英文事務とは、英語を用いた事務職です。電話・メール応対や資料作成などの基本的な事務作業を英語で行うこともあれば、勤務先によってはより高い英語力が求められる通訳・翻訳業務が含まれることもあります。
他社とのコミュニケーションを英語で行う機会が多い職業なので、スムーズにやり取りができる英語力が必要です。
仕事の幅が比較的広い仕事なので年収の幅も広く、平均年収は約350~700万円です。
5.貿易事務
貿易事務は、輸出入に関わる事務作業を行う仕事です。貿易書類の作成や輸送手段・通関などの手配ではほとんどが英語の書類を取り扱うので、会話力よりも読み書き能力が重視される傾向にあります。
ただし、貿易事務でも海外での買い付けや翻訳業務を担当することもあるため、仕事内容や勤務先によってはより高い会話力やTOEICスコアが必要となることがあります。
平均年収は、360~700万円程度です。
TOEIC700点以上の英語力が必要な仕事
TOEICスコア700点以上は、日常生活に支障がなく、特定の分野で業務上問題なく適切なコミュニケーションが取れる英語力がある状態です。
6.バイヤー・マーチャンダイザー(MD)
バイヤーは工場や展示会などで商品、原材料を買い付ける仕事、マーチャンダイザーは「MD」とも呼ばれ、買い付けの他に市場調査や売上動向の分析、販売計画など販売戦略全般を担当する仕事です。
バイヤーとマーチャンダイザーはいずれも、海外でも通訳なしで買い付けや交渉ができるレベルの英語力とビジネススキルが必要とされます。
バイヤーとマーチャンダイザーの平均年収は、およそ350~650万円です。
7.外資系企業
外資系企業は、海外の企業、または海外企業の資本が入っている日本企業です。外国人の従業員が多いため、日常的に英語を話す機会があります。勤務中はもちろん、電話やメールでのやり取り、ミーティングが英語で行われることも多いので、外資系企業では職種や役職にかかわらず英語力が欠かせません。
職種や役職によって外資系企業での年収は変わりますが、おおよそ750万~900万円です。
8.留学コーディネーター
留学コーディネーターは、留学希望者に対して留学先の提案や選定、ビザや学校や航空券、滞在先の手配などを行う仕事です。また留学中・帰国後の学生のサポートも担当します。留学先の学校とコミュニケーションを取る機会が多いので、英語力が必須です。
年収は勤務先や実績によって変動しますが、300万~500万円ほどです。
9.国際税務コンサルタント
国際税務コンサルタントは、国際税務に関する相談やプロジェクト推進、二国間相互協議や税務調査対応などを担当する仕事です。外国の税に関する知識が必須であるため、英語力に加えて高い専門知識が求められます。
実績や勤務先によって年収の幅は広く、約300万~500万円ですが、キャリアを積むことによって1000万円を超えることもあります。
10.日本語教師
日本語以外を母国語とする人に対し、日本語を教える仕事です。日本語のみを使うと思われがちな仕事ですが、特に日本語初心者や初級者向けの授業では、英語での指導が行われます。そのため、日本語を指導できるレベルの英語力が必要です。
日本語教師の年収は年齢と経験で大きく変わり、キャリアが浅い場合は200万円程度ですが、キャリアを積むと400万円程度まで上がります。
TOEIC800点以上の英語力が必要な仕事
TOEIC800点は英検準1級と同等の、専門分野での議論や複雑な文章が理解でき、ネイティブと問題なくやり取りができるレベルの英語力です。ビジネスでも支障なくコミュニケーションが取れることを証明できます。
11.海外特派員
海外特派員とは放送局や新聞社などに所属し、海外支局に赴任して現地のニュースを発信したり、海外支局の現地スタッフの管理をしたりする仕事です。赴任先での取材を行い、現地のニュースを理解するために専門的な知識と英語力が求められます。
海外特派員の年収は、平均500万~800万程度です。
12.海外旅行・観光関連職
海外旅行や観光関連には、旅行会社での仕事や海外旅行の添乗員、ランドオペレーターなどの主に日本人を対象にした仕事に加えて、外国語での旅行案内を行う全国通訳案内士のように外国人を対象とした仕事があります。航空券や観光地のチケット手配や旅行先でのトラブル発生時の対応などで英語を使う機会が多い仕事なので、一定以上の英語力が必要です。
海外旅行・観光関連職は職種によって年収に開きがありますが、およそ300万~400万です。
13.中学・高校の英語教師
中学校や高校で英語を指導する英語教師も、英語力が必須の職業です。部活動の顧問やクラス担任など、英語指導以外の付随業務が含まれることがありますが、近年は英語の授業を英語のみで行うことが増えていることから、英語で教えるスキルも問われます。
平均年収はおよそ550万~630万円程度です。
14.国際公認会計士
公認会計士とは財務や税務、コンサルティングなどを担当する仕事で、国際公認会計士は一般的に、その国で働ける資格を持った公認会計士を指します。公認会計士の仕事そのものは英語力が必須ではないものの、英語力があれば海外で働く機会が得られます。
国際公認会計士の平均年収は働く国によって幅が広く、約500万~900万円です。
TOEIC900点以上の英語力が必要な仕事
990点満点のTOEICテストで900点以上を獲得していれば、英語を使ったより高度で専門的な仕事ができます。900点以上が求められるのは、英語を駆使した以下の仕事です。
15.通訳者
2カ国語を使う者同士の間に立ち、意思疎通をサポートするのが通訳者の仕事です。商談や会議などのビジネスシーン通訳の他、国際会議やシンポジウムなどの会議通訳、スポーツ選手などのインタビュー通訳など多彩なシーンに活躍の場があります。正確に通訳をするにはただ言葉を訳するのではなく、各業界の知識や各国の歴史・文化を深く知る必要もあります。
通訳者の年収は400万~600万円が平均です。
16.翻訳者
翻訳者の仕事は、小説や雑誌、映画やドラマなどの外国語を日本語へ、または日本語から外国語に変換することです。通訳者と同様に高い英語力と知識・教養、読む人に伝わる内容を書くための文章力が求められます。
翻訳者の平均年収は、およそ600万~700万円です。
17.英文速記者
英文速記者とは、会議やインタビューの内容をリアルタイムで文章として記録する仕事です。その場で聞いた内容を記録する必要があるため、幅広い教養と情報収集能力、長時間の会議に対応するための集中力が求められます。
平均年収は、400万~550万円です。
18.語学系学校の英語教員
語学学校や専門学校などで英語を指導する教員は、指導計画やテスト問題の作成などを担当する他、外国人教員と話し合う機会もあるため、中学・高校の英語教師よりも高い英語力が必要です。児童向けから大学、社会人まで幅広い年代の生徒を担当することもあります。
語学系学校の英語教員の平均年収は、380万~650万円です。
英語を使う仕事に向いている人
英語を使う仕事に向いているのは、まず英語を使った仕事に携わりたい人です。キャビンアテンダントや観光関連職などのサービス業は人と関わる機会が多い職業なので、英語を使いながら接客したい人、海外の人のサポートをしたい人にも向いているでしょう。
対人関係の少ない業務でも、英語の読み書きが得意な人、常に最新情報をキャッチする意欲がある人は英語を使う仕事に向いているといえます。
英語を使う仕事に就くためのポイント
英語を使う仕事は多岐にわたりますが、英語力だけが高くてもこれらの仕事に就けるとは限りません。英語力を高めておくことは大前提として、希望する英語を使う仕事に就くために押さえておきたいポイントをご紹介します。
なぜその仕事に就きたいか明確にする
「英語を使いたい」だけで目的や理由が曖昧では、希望する仕事に就くことは難しくなります。そこで、なぜその仕事を希望しているか、理由や目的を明確にしておくことが大切です。
どのような資格やスキルが必要なのかが見えてくるので、やるべきことも明確化され、希望する仕事への具体的な準備が進めやすくなります。
専門学校・短大以上の学歴を取得する
英語を使う仕事は、採用条件として一定以上の学歴が求められることが少なくありません。そのため、希望している職種が決まっているのであれば、英語力に加えて専門学校や短期大学以上の学歴を取得しておくことをおすすめします。
英語力を証明する資格を取得する
英語力があることをアピールしていても、実際のビジネスの現場で自分の英語力が通用しないこともあり得ます。客観的に英語力を証明するためには、英語の資格取得が必要です。TOEICのスコアや英検を取得していれば、その結果を伝えれば英語力を把握してもらえます。
企業によっては資格取得後◯年以内と条件を付けていることがあるので、資格取得から時間が経過している場合、今一度取得した資格を見直して再受験しても良いでしょう。
海外インターンシップなどで実践的な英語力を磨く
英語の資格取得は英語力を示す証明となりますが、実践的な力を身に付けるには、海外でのインターンシップやビジネス研修に参加することもおすすめです。実践を通して仕事に必要な英語力を鍛えられることはもちろん、英語でのコミュニケーションスキルや社会人としての基本的なマナーなども身に付けられます。
志望する職種や業界でインターンシップができれば、就職する前に実際の雰囲気を知れる点もメリットです。
英語力の他に求められるスキルを身に付ける
英語を使う仕事は、英語力だけが求められるわけではありません。基本的なビジネスマナーに加えて、プラスアルファのスキルがあれば就職に有利になり、就職後も即戦力として活躍できるでしょう。英語力を向上させると同時に、希望する職種や業界に応じたスキルを身に付けておくことも重要なポイントです。
まとめ
英語を使う職業は多数ありますが、職種や業界によって必要な英語レベルが異なり、英語以外のスキルや学歴が求められることがあります。英語を使って働くことを想定しているのであれば、英語力向上とともにビジネスシーンで活躍できる実践的なスキルを身に付けることが重要です。
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